数理教育研究会

豊島岡女子学園中学校 理科 問題 解説&入試分析★2020年(R2年)

今回は豊島岡女子学園中学の第一回の理科を扱います。

【問題分析】
大問1…ばね、てこの問題です。肩透かしのような問題も多いですが、しっかり理解しているかは問われています。ゴムは縮まない、伸びる時はばねと同じことは確認しておいてください。今回はこの(1)を扱います。

大問2…(1)よく問われる水溶液の分析の問題です、しっかり覚えて満点とりましょう。(2)塩化水素とアンモニアと塩化アンモニウムの比を考えてどちらかが不足してる問題です、典型なのでしっかりあわせたい。(3)ブドウ糖が発酵してアルコールに、そしてアルコールが発酵して酢に、そして二酸化炭素となっていくという問題ですが、わかりにくかったかもしれません。

大問3…(1)その場で考えたらある程度はわかりそうです。腸が全然ないのでZはないことはわかります。(2)背骨が丸出しです。(3)(4)臓器の形、位置、働きの基本的なことを覚えておきましょう。

大問4…地震の問題です。基礎的なことや、簡単な考察しか聞かれていないのでしっかり点数をとっておきたいところです。

(問題)R2 豊島岡女子学園中学 理科 大問1(1)
自然の長さが10cmで重さの無視できるばねを天井につるしておもりを取りつけるばねは伸び,ばねを床に取りつけておもりをのせるとばねは縮みます。このばねの長さとおもりの重さの関係は,グラフのようになります。
tosima20r1.jpg
(1)このばねを2つ用意し,40gのおもりの上下に取り付けました。上側のばね1の端を天井に,下側のばね2の端を床に取り付け,ばね1,ばね2の長さがそれぞれ10cmになるようにおもりを手で支えました。ばね1,おもり,ばね2は一直線上にある状態になっていました。おもりを静かにはなしてしばらく待つと,ばね1,おもり,ばね2は一直線上にある状態で制止しました。このとき,ばね1とばね2の長さはそれぞれ何cmになりますか。四捨五入して整数で求めなさい。

tosima20r2.jpg

[解説]
(1)このばねはグラフより10gで1cm伸びます。

tosimaoka_2020_kaisetu_rika_m1-1.jpg
まずこのセットを下は固定させずに床にもぶつからないと仮定して、ぶら下げたとします。

そうするとばね1は40gのおもりがぶら下がっているので4cm伸びて長さ14cm。
ばね2は伸び縮みなしで長さ10cm。

そしてばね2を床に固定すると全体で10+10=20cmになる必要があるので合計で4cm縮む必要があります。
今回はばね1もばね2も同じばねなので,それぞれ10gの強さで押すと同じ1cmずつ縮みます。
よって4÷2=2で2cmずつ縮めばよくなります。

よってばね1は14-2=12cm,ばね2は10-2=8cm

物理分野は一通りきっちり解き方をしっかり練習しておきましょう。
得点源になり合格に確実に近づきます!(畠田)

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